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【浪速風】大杉さん、「格好いいジジイ」のお手本にしてたのに早すぎるよ(2月23日)

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【浪速風】
大杉さん、「格好いいジジイ」のお手本にしてたのに早すぎるよ(2月23日)

多彩な役柄をこなし「300の顔を持つ俳優」との異名を持っていた大杉漣さん(菊本和人撮影) 多彩な役柄をこなし「300の顔を持つ俳優」との異名を持っていた大杉漣さん(菊本和人撮影)

 訃報記事はつい年齢に目が行く。俳優の大杉漣(れん)さんの66歳はショックだった。小欄と同い年だったからだ。悪役からコメディーまで、カメレオンのようにさまざまな役を演じ分け、「300の顔を持つ男」と呼ばれたが、素顔で街歩きを楽しむBSフジの「大杉漣の漣ぽっ」が好きだった。

 ▼力まない自然体で、バラエティー番組にも欠かせぬ存在だった。スターはいつまでもスターを演じなければならないが、脇役人生は年輪を重ねるほどに、酸いも甘いもかみ分けた味が出る。撮影後に急逝し、遺作になったテレビ東京系の「バイプレイヤーズ」シリーズは、そんな名脇役たちを集めた。

 ▼コツコツとキャリアを積み上げれば、脇役もいつか主役を張れる。サラリーマンにも励みになる。平均寿命が延びて、定年や、65歳からの高齢者の定義を見直そうという時代だ。66歳はあまりにも若い。格好いいジジイになりたいと思っているのに、お手本がなくなってしまった。

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