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【平昌五輪】高木美の夢結実 金・銀・銅を完全制覇 魂のラストスパートで優勝導く

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【平昌五輪】
高木美の夢結実 金・銀・銅を完全制覇 魂のラストスパートで優勝導く

 ゴール後の高木美の渾身のガッツポーズにすべての感情が詰め込まれていた。女子団体追い抜き決勝、オランダとの一騎打ちは中盤までリードを許す展開となった。残り1周半のところで差は0秒05。先頭交代でエースが前に出た。

 先頭が一巡し、2度目の先頭。ここからゴールまで高木美が一気に走るパターンで、今季は世界記録を連発してきた。「もし自分の脚が止まったら、勝つのは難しい」。覚悟を決めたラストスパートでオランダを逆転すると、最後は1秒59の差をつけてフィニッシュ。勝利を確認すると、腕を力強く突き上げた。

平昌冬季五輪のスピードスケート女子団体追い抜き決勝で滑走する(左から)高木美、佐藤、高木菜。金メダルを獲得した=21日、韓国・江陵(共同) 平昌冬季五輪のスピードスケート女子団体追い抜き決勝で滑走する(左から)高木美、佐藤、高木菜。金メダルを獲得した=21日、韓国・江陵(共同)

 団体追い抜きはこだわりのある種目だった。ソチ五輪代表を逃した高木美が、平昌五輪を目指して再出発を切った2015年2月の世界距離別選手権。姉の菜那、菊池彩と一緒に日本初の同大会制覇を成し遂げたのがこの種目だ。「世界に勝つことができると思えた。あの大会がなければ、ここまで来られていない」。

 もともと中学時代まではサッカーを掛け持ちするなど、チームスポーツが大好き。恩師の青柳徹・日体大監督は「パシュート(団体追い抜き)が一番適性がある」と話し、周りに気を配れるその資質をたたえている。

 団体追い抜きの躍進は高木美をなくして成立しなかった。全6周のうち、準決勝は3周、決勝は3周半を先頭で引っ張った。個人種目で2つのメダルを取っているが「3つ目のメダルというより、パシュート(団体追い抜き)で金を取りたい思いが強かった」という。

表彰台の一番高いところに並び、歓喜する女子団体追い抜きのメンバー。(左から)菊池彩花、佐藤綾乃、高木美帆、高木菜那(納冨康撮影) 表彰台の一番高いところに並び、歓喜する女子団体追い抜きのメンバー。(左から)菊池彩花、佐藤綾乃、高木美帆、高木菜那(納冨康撮影)

 レース後、「感無量。チームを誇りに思っている」と悲願の金メダルを仲間と手にしたことに興奮を隠せない高木美。これで自身は金、銀、銅のすべての色のメダルをそろえ、1大会での獲得メダルは3個になった。描いていた目標を果たした23歳は、メンバーと歓喜を分かち合い、今大会で最高の笑顔をみせた。(大宮健司)

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