産経WEST

【関西の議論】大混雑の京都に「奥の手」 隠れ寺発掘や時差拝観、夜間観光も

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
大混雑の京都に「奥の手」 隠れ寺発掘や時差拝観、夜間観光も

初めて公開された相国寺の塔頭、林光院の襖絵を見学する観光客たち。観光地の混雑緩和に本腰を入れる京都市は、隠れた名所の発掘に余念がない=2月7日、京都市上京区 初めて公開された相国寺の塔頭、林光院の襖絵を見学する観光客たち。観光地の混雑緩和に本腰を入れる京都市は、隠れた名所の発掘に余念がない=2月7日、京都市上京区

最大の不満は「混雑」

 平成28年に市が行った観光総合調査の「残念度」の項目では、「人が多くて楽しめない」「バスが混雑し過ぎて利用できない」など混雑に対する不満が15%とワースト1。そこで打ち出したのが、新たな名所へ観光客を誘導する施策だ。

 市は昨秋、西京区にある黄檗宗(おうばくしゅう)の寺、浄住寺(じょうじゅうじ)の初公開をプロデュース。中国風のお堂が並び、参道には紅葉のトンネルが続く。紅葉シーズンと相まって新たな名所となり、16日間で約1万3千人が訪れた。

 執事の榊原弘樹さん(74)は「北海道や新潟、関東からも観光客が来て、みなさん満足してくださった」と手応えを口にする一方、「交通渋滞を引き起こすなど近隣に迷惑をかけてしまった」と課題も口にした。

 京都市観光MICE推進室の担当者は「まだまだ隠れた名所はあるはず。目玉となるものをどんどん探す」と意気込む。といっても前述の寺2カ所は今後、通年公開する予定はない。いかに「隠れ寺」を探せるかが混雑緩和の秘策となりそうだ。

朝と夜が狙い目

 集中する観光客の緩和は、場所だけでなく時間帯も効果ありとにらんだ京都市。観光客を混雑ピークの昼間から朝へ分散させる取り組みも進めている。

 その象徴が二条城(中京区)だ。昨夏、午前7時に開門し、普段は非公開の庭園を眺めながら朝粥(かゆ)を食べるプランを募ったところ大評判となり、定員を当初の30人から40人に拡大。さらに早朝から禅寺の座禅体験や茶会などのツアーを組んだところ、常時8割は埋まるほどの人気になった。

続きを読む

このニュースの写真

  • 大混雑の京都に「奥の手」 隠れ寺発掘や時差拝観、夜間観光も

「産経WEST」のランキング