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過疎地で人や物を掛け持ちで運送 京都・南山城村で「マルチ交通」試行

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過疎地で人や物を掛け持ちで運送 京都・南山城村で「マルチ交通」試行

村民の代わりに買い物した食料品をタクシーのトランクに入れる乗務員 村民の代わりに買い物した食料品をタクシーのトランクに入れる乗務員

 京都府最南端の南山城村で、乗り合いタクシーの事業者が貨物の運搬や買い物代行なども行う「マルチ交通」の試験運行が始まった。公共交通機関の利用が難しく、マイカーなどの“足”もない山間部の高齢者への生活救援策として京都府が試行。1人1回500円の低料金設定で、3月11日まで利用実績などを調査し、将来的な本格運行を目指す。マルチ交通が高齢者の一助となるか注目される。

 南山城村の人口は平成7年の約4千人から約2800人まで減少し、過疎化が進む。村内にはコミュニティーバスやJR関西線が走るが、移動手段が徒歩という高齢者が増えており、負担軽減が課題だ。

 国土交通省は昨年9月、人口3万人以下の過疎地域に限り、事業者が人や物を運ぶサービスを掛け持ちできるよう規制を緩和。これを受け、府は過疎地域自立促進特別措置法で過疎地域に指定される南山城村で試験運行を行うことにした。

 事業費は500万円。同村のほか、地元住民が無料でマルチ交通と同様の取り組みを行う南丹市美山町でも、需要喚起の仕組み作りを進める。府によると、27年10月から京丹後市でマルチ交通が導入されているが、全国的にはまだ普及していないという。

 南山城村では、府南部でタクシーを運行する加茂タクシー(久御山町)に業務委託。同社は、重量350キロ以下の貨物を運搬できる乗り合いバスの免許を取得しており、近畿運輸局から同村限定のマルチ交通の事業許可を受けた。

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