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【虎のソナタ】ブーマーもブライアントも超えた!? ロサリオの170m“衝撃弾”に虎番大興奮

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【虎のソナタ】
ブーマーもブライアントも超えた!? ロサリオの170m“衝撃弾”に虎番大興奮

笑顔で帰りの車に乗り込んだロサリオ。どれだけ打ってくれるか、楽しみでしかたない 笑顔で帰りの車に乗り込んだロサリオ。どれだけ打ってくれるか、楽しみでしかたない

 (1)まず右手の薬指、中指、小指の3本でしっかり握ること。

 (2)次いで左手の薬指、中指、小指で握っていく。

 (3)両手の親指と人さし指はバットを支えているだけである。

 (4)特に右手の3本の指は、しっかり握りしめたほうが各コースにバットがスムーズに出て行く…。

 これは世界のホームラン王、生涯868本のアーチをかけた王貞治(現ソフトバンク球団会長)が現役時代にノートに書き留めたメモの一部だ。

 たまたま筆者は尊敬する先輩記者で王貞治に関する著書の多い方から、なんどもコンコンときかされたのである。

 別の話をする。

 とても多忙な王貞治はあるとき大阪での名球会の集まりのため、来阪した。そこで正月用の写真を阪神村山さんと2人並んで撮影したい旨を王さんに伝えた。すると彼は一つも嫌な顔をせず「途中で手洗いにいくから、その時に日本庭園の前を通るのでムラさん(村山)にもよろしくと伝えといてね…」という。そしてさりげなく…たちどまり元日付けの2人の写真撮影をすませたことがある。

 先に書いたグリップの微妙なルーティンと、写真撮影におけるしびれるような心遣いが“混在”する世界のサダハル・オーをみるとき『868本』は“必然の産物”に思えてくる。だからいまでもその光景と、(1)の「まず右手の薬指、中指、小指の3本でしっかりと握っていく…」というメモがズシリと重い。なんでもいいから「来た球を打ちゃあいいんだ」という言葉は微塵も無い。

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