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和歌山市の化学工場で火災 住民に避難呼び掛け…爆発音みたいな音「ボン、ボン」
8日午前8時半ごろ、和歌山市湊の化学薬品製造会社「スガイ化学工業」の和歌山西工場で、「タンクから火が出ている」と男性従業員から119番があった。市消防局によると、有毒ガスの発生などは確認されていない。従業員は全員避難して無事だったが、工場東側の高齢者施設に入居していた90代の女性が気分が悪いと訴え、病院に搬送されたという。
市消防局によると、工場4階にある化学物質のベンゼンなどが入ったタンクから出火。和歌山県警和歌山西署は工場の半径100メートル以内に住む住民らに対し、近くの小学校に避難するよう呼びかけた。
現場は市中心部から南西約3キロの住宅や工場などが立ち並ぶ地域。工場の東隣にある事務所から避難した女性会社員(48)は「事務所にいた10人ぐらいで飛び出して避難した」と慌てた様子。近くの無職男性(64)は「小さな爆発音みたいな音が、ボン、ボンと2回、時間をおいて鳴った」と話していた。
スガイ化学工業によると、工場では農薬や界面活性剤などを製造。午前8時から従業員が出勤し、工場を稼働させていたという。