産経WEST

【銀幕裏の声】“視聴率請負人”が挑む映画…「祈りの幕が下りる時」 福澤克雄監督

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【銀幕裏の声】
“視聴率請負人”が挑む映画…「祈りの幕が下りる時」 福澤克雄監督

福澤克雄監督を指名したのは主演の阿部寛だった (C)2018 映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会 福澤克雄監督を指名したのは主演の阿部寛だった (C)2018 映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会

 この“足で稼げ”は、福澤監督が尊敬するある脚本家の教えに従い、ドラマ作りでも実践してきたことだという。

 その脚本家の名は橋本忍。黒澤明監督とともに映画「羅生門」「七人の侍」「隠し砦の三悪人」など数々の傑作映画の脚本を手掛けた名匠だ。

「足で稼げ!」を実践

 ドラマ演出家の福澤監督が初めて映画監督を務めたのは平成20年。作品は、第二次世界大戦で人生を翻弄された元日本陸軍兵を描いた「私は貝になりたい」。橋本が脚本、監督を務め、昭和34年に公開された同名作品のリメークで、橋本自らが改訂した脚本が使われている。

 「このとき橋本さんに会って映画作りについていろろと教えてもらいました。『ロケ地は自分の足で歩いて探せ』も実はその教えの一つなんですよ」と福澤は語る。

 今作でもその教えが生かされている。劇中、強い風が吹き付ける滋賀県の琵琶湖畔を、幼い娘と父がさまようように歩くカットがある。福澤監督自ら日本各地を歩いて探し出し、選んだロケ地で撮影された。49年公開の野村芳太郎監督の傑作「砂の器」を彷彿(ほうふつ)とさせるシーンだ。

 その感想を福澤監督に伝えると、「私の大好きな映画なんですよ」とうれしそうに笑った。

 「砂の器」は橋本と山田洋次監督の共同脚本。福澤監督は演出家として、平成16年に、中居正広主演でドラマ版を手掛けている。

 「脚本は1人ではなく、共同で書く方がいい-ということも橋本さんから教わりました」と福澤監督は言う。

続きを読む

このニュースの写真

  • “視聴率請負人”が挑む映画…「祈りの幕が下りる時」 福澤克雄監督
  • “視聴率請負人”が挑む映画…「祈りの幕が下りる時」 福澤克雄監督
  • “視聴率請負人”が挑む映画…「祈りの幕が下りる時」 福澤克雄監督

関連トピックス

「産経WEST」のランキング