産経WEST

【関西の議論】住めない・売れない・建て替えられない…「空き家率日本一」大阪市、治安悪化の危機に立ち上がった住民たち

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【関西の議論】
住めない・売れない・建て替えられない…「空き家率日本一」大阪市、治安悪化の危機に立ち上がった住民たち

 市によると、管理されていない空き家の多くが老朽化しており、地震や火災が発生すると周辺に大きな被害を与えかねない。このほかにも、屋根瓦が落ちたり、塀が倒れたりして通行人が巻き込まれるリスクも指摘されている。放火などの犯罪や非行の温床になる怖れもあり、「環境や衛生の観点からも、街全体のイメージタウンや活力低下になっている。その結果、人口減少にもつながりかねない」(市都市計画局建築企画課)という。

戦災逃れた昔ながらの長屋が“足かせ”に…

 大阪市の中で、空き家問題が深刻になっているのが生野区だ。空き家率22.4%は市内24区中ワースト3位だが、放置空き家率は8.7%(市平均4.5%)と極めて高い。

 特に古い長屋住宅の空き家が多いのが特徴で、昭和55年以前に建てられた長屋は区内の住宅全体の12%を超える。大阪市全体でみても、生野区は30.5%を占めており、2位の東住吉区(9.9%)を大きく上回っているのが実状だ。

 その最大の理由は、同区周辺で太平洋戦争中の空襲被害が少なかったことが挙げられる。焼け野原になるのを免れた昔ながらの下町風情の街並みが、皮肉にも空き家が増える原因にもなっている。

 長屋の場合、4軒長屋、6軒長屋といわれるように、複数の権利者が絡む。そのうえ、「相続で代替わりすると連絡も取れなくなり、改築もリフォームもままならなくなる。これが、空き家活用の障壁になっている」(中村優三・地域まちづくり課長)。

続きを読む

このニュースの写真

  • 住めない・売れない・建て替えられない…「空き家率日本一」大阪市、治安悪化の危機に立ち上がった住民たち
  • 住めない・売れない・建て替えられない…「空き家率日本一」大阪市、治安悪化の危機に立ち上がった住民たち
  • 住めない・売れない・建て替えられない…「空き家率日本一」大阪市、治安悪化の危機に立ち上がった住民たち

「産経WEST」のランキング