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シジュウカラ鳴き声で天敵ヘビを脳内イメージ 京大が研究結果

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シジュウカラ鳴き声で天敵ヘビを脳内イメージ 京大が研究結果

ヘビを見つけた仲間の特異な鳴き声を聞いてヘビを探すシジュウカラ(京都大の鈴木俊貴研究員提供) ヘビを見つけた仲間の特異な鳴き声を聞いてヘビを探すシジュウカラ(京都大の鈴木俊貴研究員提供)

 小鳥のシジュウカラは、天敵のヘビを発見したときの仲間の特異な鳴き声を聞くだけで、目の前にヘビがいなくてもヘビの姿を思い浮かべることができる-。こうした研究結果を京都大学生態学研究センターの鈴木俊貴研究員(動物行動学)が30日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。鈴木研究員は「音声から物事をイメージするという人と同じような能力がみられる。生物のコミュニケーションについての従来の考え方を大きく改め得る発見だ」としている。

 今回の研究では、野生のシジュウカラ84羽に、ヘビの出現を示す「ジャージャー」という鳴き声のほか、ヘビ以外の天敵を示したり仲間を集めたりする鳴き声などをスピーカーで再生した。その際、約20センチの木の枝をヘビのような動きで木の幹などにはわせ、反応を確認した。

 その結果、「ジャージャー」という鳴き声のときだけ、観察するため、ヘビに見立てた枝に接近した。一方、「ジャージャー」と聞かせても、木の枝をヘビに見立てて動かさないと、枝に近づかなかった。鈴木研究員は「鳴き声を聞いてヘビをイメージしても、木の枝をヘビと認識しなかったので近づかなかった」と説明している。

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