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南海トラフ地震を前に増加する内陸地震に警戒せよ 近畿、首都圏は要注意 地震学研究者が警告

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南海トラフ地震を前に増加する内陸地震に警戒せよ 近畿、首都圏は要注意 地震学研究者が警告

 それでは、どこの地震を警戒すればいいのかということですが、とあえず人間社会に大きな被害をもたらす地震を警戒しましょう。例えば都市部に近い活断層。阪神大震災の被災地がそうだったように都市部は地盤が弱いところが多く、被害が拡大しやすいのです。また、熊本地震がそうだったように、大地震の前に活断層近辺で地震活動が活発化する傾向があります。小規模の地震が起きている所に日ごろから注意を払っておくことも大切です。私は、近畿では山崎断層、大阪北部、京都府南部、和歌山の地震に注目しています。

 地震の予知はできませんが、近畿、中部地方は活断層の密集地でありながら、近年大地震が起きていないことをもってしても、警戒感を高める理由になります。

 それでは、われわれはどう備えたらいいのか。地震対策で緊急地震速報が話題になりますが、震源が浅く居住地に近い内陸地震で震度6以上の地域は速報は間に合いません。耐震化など、突然の揺れからどう命を守るのかということを心がけてほしいと思います。(談)

                 ◇

 とおだ・しんじ 昭和41年宮崎県生まれ。専門は地震地質学。鹿児島大理学部卒業後、東北大院、米国地質調査所客員研究員、東京大地震研究所助手、京都大防災研究所准教授などへて現職。著書に「連鎖する大地震」(岩波科学ライブラリー)、「活断層はどこまで予測できるか」(講談社ブルーバックス)。

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