産経WEST

南海トラフ地震を前に増加する内陸地震に警戒せよ 近畿、首都圏は要注意 地震学研究者が警告

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


南海トラフ地震を前に増加する内陸地震に警戒せよ 近畿、首都圏は要注意 地震学研究者が警告

 東日本大震災による首都直下地震の誘発と、南海トラフ地震を前に増える近畿・中部の内陸(直下型)地震への警戒を-。遠田晋次・東北大災害科学国際研究所教授(地震地質学)は、「阪神大震災以降、大都市を直撃した地震はない。今こそ阪神の経験に学ぶべき」と地震対策への取り組みを求めている。

 

 毎年1月17日は研究者として初心にかえります。阪神大震災の時は駆け出しでしたが、被災地で高速道路の倒壊などを目の当たりにし、活断層研究の大切さを痛感しました。それから23年、大都市を直撃する地震はなく、地震の揺れの厳しさへの国民の意識は薄れているように感じます。阪神の被災地の様子を思い出し、焦燥感を覚えます。南海トラフ地震に注目が集まりますが、内陸地震への警戒も必要です。

 内陸地震の理解の仕方として地域別に2つの見方を提示しています。東日本では、東日本大震災以降に活発化した「ポスト東日本大震災」、西日本では、南海トラフ地震に向け活発化している「プレ南海トラフ地震」。東日本は内陸地震が活発化しています。首都直下も大震災以前の1・5~2倍のペースで地震が発生し高止まりしています。

 小規模な地震が頻発すると、ガス抜きのような状態になって、大きな地震にはいたらないと思いがちですが、逆なのです。地震の統計では、小さい地震が増えると、大きな地震が起こりやすくなるという傾向があります。また、地震を起こした活断層のひずみは解放されますが、逆に周囲の断層にしわ寄せがいき、地震を誘発します。平成25年の淡路島地震は、阪神大震災によって18年後に近くの断層で地震が誘発されたのです。東日本大震災は断層が巨大だったので、影響は琵琶湖まで広がっていると考えています。首都直下の大地震は要注意です。

続きを読む

このニュースの写真

  • 南海トラフ地震を前に増加する内陸地震に警戒せよ 近畿、首都圏は要注意 地震学研究者が警告

「産経WEST」のランキング