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橋下氏が住民投票先送り論 松井氏は「民間人としてごく自然」
大阪維新の会が今秋の実施を目指す大阪都構想の住民投票について、維新前代表の橋下徹前大阪市長が実施時期の先送りを主張していることが25日、分かった。代表の松井一郎大阪府知事が同日、大阪市内で記者団に明らかにした。
松井氏は、維新が大阪市と大阪府のトップに就くなかで府市の連携が進み、現在は二重行政が解消できていると強調。これについて、橋下氏が「一般の人たちは今の大阪にすごく満足している」「二重行政を解消したいということがなかなか伝わりにくいのではないか」と話し、住民投票の実施時期の先送りを主張していると明らかにした。
橋下氏の意見に対し、松井氏は「二重行政が解消しているときに(住民投票で)判断してもらうというのは非常に苦難が伴う。民間人としてごく自然な考え方だ」と理解を示す一方、「任期中で公約を実現させるのは政治家としては当然のことだ」として、現段階でスケジュールに変更はないとした。