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「生ごみ」ではなく「生きごみさん」 手作り有機堆肥、堺で取り組み進む

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「生ごみ」ではなく「生きごみさん」 手作り有機堆肥、堺で取り組み進む

段ボールの中で作る有機堆肥「生きごみさん」。においも強くなく、駐車場やベランダなどで手軽に作ることができる 段ボールの中で作る有機堆肥「生きごみさん」。においも強くなく、駐車場やベランダなどで手軽に作ることができる

 家庭で出る生ごみを使って作る有機堆肥「生きごみさん」を広める取り組みを、堺市が進めている。導入する家庭を増やすことで、家庭ごみの3~4割を占める生ごみの量を減らしたい考え。26日には、生きごみさんを始めようと検討している人を対象に情報交換会を中区役所(同区深井沢町)で開く予定で、市では「これをきっかけに、市民のゴミ問題に対する関心を高めたい」としている。

 生きごみさんは、段ボール箱の中に腐葉土や米ぬか、水などとともに、野菜のくずや残飯などの生ごみを入れてかき混ぜることで、土の中の微生物が生ごみを分解する仕組み。1~2カ月で堆肥となり、家庭菜園やガーデニングなどに利用できる。

 神戸市のNPO団体が考案したものを、平成14年度に堺市のイベントで実演・指導したことがきっかけに、16年度から堺市が改良を重ねながら、作り方の講習会などを開催している。これまでに少なくとも約千人が講習会に参加し、生きごみさん作りを始めたという。

 市によると、平成28年度に市内で排出された家庭ごみは約16万4千トンで、このうち生ごみは34・7パーセントを占める。生きごみさんを導入することで、生ごみを減らし、全体のごみの量の減少につなげる狙いがある。

 ただ、生きごみさんにも課題がある。今年度に講習会参加者を対象に実施したアンケートでは、生きごみさんを継続して作っていると答えた人は51・6パーセントにとどまった。夏場にコウカアブという虫の幼虫が発生することから、多くの人が気持ち悪がって生きごみさん作りを途中でやめてしまうという。市の担当者は「決して人間に害のある虫ではない」とした上で、講習会などで虫がわきにくい生きごみさんの作り方を教えている。

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