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【阪神大震災23年】文化の違い超え助け合いを ベトナム難民女性「相互理解・連携が大切」

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【阪神大震災23年】
文化の違い超え助け合いを ベトナム難民女性「相互理解・連携が大切」

阪神大震災後の状況について語るハ・ティ・タン・ガさん=神戸市長田区 阪神大震災後の状況について語るハ・ティ・タン・ガさん=神戸市長田区

 ベトナム難民として来日し、阪神大震災で被災したNPO法人「神戸定住外国人支援センター」のスタッフ、ハ・ティ・タン・ガさん(56)=神戸市須磨区=は、震災直後の避難所で文化の違いから日本人と衝突したことを機に、同胞の自立支援に携わるようになった。震災から23年。市内のベトナム人は当時の7倍以上に増え、自立支援の重要性は増すばかりだ。ガさんは人種・文化の違いを越えた災害時の助け合いの重要性を訴えた上で、「普段から相互の理解と連携を深めることが大切」と話す。(坂田弘幸)

 カトリック教徒一家のガさんは昭和51(1976)年の南北ベトナム統一後、共産党政権下で行動を監視されるなど迫害を受け、兄とともに56年、小舟で日本まで逃れた。長崎の赤十字キャンプ収容中に結婚し、2年後にベトナム人が多く暮らす神戸に移り住んだ。

 あの日は須磨区内の自宅で就寝中だった。ベトナムは地震が少なく、突然の揺れに思わず「トラクターが家に突っ込んできた」と勘違いした。自宅は半壊したが家族にけがはなく、神父の勧めで避難所となった近くの中学校へ向かった。

 避難生活中、ベトナム人同士で自宅から持ち寄った肉や魚をストーブで焼いて食べていると、ある日本人に「どこから盗ってきた」と罵声を浴びた。支援物資が配給されることを知らず、自活しないといけないと思い込んでいたのだ。

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