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【関西の議論】失敗したら死…延暦寺の荒行「千日回峰行」、一日体験で“悟った”こと

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【関西の議論】
失敗したら死…延暦寺の荒行「千日回峰行」、一日体験で“悟った”こと

比叡山の山中で急な坂道を登る一日回峰行の参加者ら=平成29年11月、大津市 比叡山の山中で急な坂道を登る一日回峰行の参加者ら=平成29年11月、大津市

 精進料理の夕食をとり、仮眠を数時間取った後の午前2時半、いよいよ山道へ。外に一歩出るとそこはまさに漆黒の暗闇。出発前まで雨が降っていたこともあり、より一層寒さが身に染みる。先に出発した男性グループに続き、記者ら女性グループは比叡山延暦寺教化部の小鴨覚俊部長(49)に続いて歩き出した。

漆黒の恐怖

 「自分を振り返りながら、他人を思いながら、歩きなさい」。小鴨さんに言葉をかけられ、懐中電灯だけを頼りに歩く。最初は比叡山ふもとの坂本地区を目指す下りのコースだ。

 修行中の私語は厳禁。どこまで行っても闇、闇、闇。比叡山中がこれほど暗いとは知らなかった。何かが潜んでいそうな恐怖にとらわれ、周りを見ることもできない。

 ようやく人が歩ける程度の広さの道には、無造作に転がる石やぬかるみが待ち受ける。何度も足を取られ、尻もちをついた。時には脇に崖のような場所もあり、転ばないように歩くことだけに必死になった。

 ただ、これは初心者が陥りやすい注意点だという。あくまで修行。お経が書かれた手のひらサイズの冊子を常にポケットに入れ、途中で何度かお経を唱えなければならない。

 また、一見何もないようにみえる場所で手を合わせて拝む場面が何度もあった。すべての場所に感謝する意味があるのだという。

悪路30分後はや先頭から引き離され…頭よぎるリタイア

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