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【直球緩球】欧州の大型案件獲得めざす 住友電気工業・井上治社長

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【直球緩球】
欧州の大型案件獲得めざす 住友電気工業・井上治社長

インタビューに答える住友電工の井上治社長=大阪市中央区(須谷友郁撮影) インタビューに答える住友電工の井上治社長=大阪市中央区(須谷友郁撮影)

 住友電気工業の井上治社長は産経新聞のインタビューに答え、海外での大型プロジェクトなどをめぐる海底ケーブル需要について、積極的に受注獲得を目指す考えなどを示した。一問一答は次の通り。(中山玲子)

 --海底の電力ケーブル事業について、今年の需要見通しは

 「英国とベルギーをつなぐ海底の電力ケーブルを昨年夏に出荷した。今年は特に欧州で大型の洋上風力発電のプロジェクトがいくつかある。複数社と共同で受注する形になるが、プロジェクトの規模は1件がおよそ2千億~3千億円と大きく、受注を取りたい」

 --強みは何か

 「茨城県日立市にある海底の電力ケーブルの工場で老朽設備の更新をしており、今年3月までに完了する。効率的な生産によってコスト削減が可能になり、ケーブルの価格を下げられる。(高い価格競争力で)欧州以外にも東南アジアや台湾でも受注を獲得したい」

 --世界で進む電気自動車(EV)化で自動車用ワイヤーハーネス(組み電線)の需要はどう変わるか

 「高圧ハーネスの需要が増える。私たちの主力は高圧ハーネスの中でもパイプハーネスと呼ばれる電線で、三重県四日市市および中国の2拠点で作っているが、米テネシー州でも生産できる。米中などで需要が急増すれば、生産量はすぐに増やせる」

 --需要増に向けて投資の予定は

 「EVのモーター用の平角線とよばれる巻線は今後2年で需要は2倍になるとみている。滋賀県甲賀市とタイの2拠点で来年度中に100億円以上を投資して、生産能力を1・5倍にする。それでも足りなければ、中国と米国でも投資を検討する」

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