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【ラン“紀”ング】(5)納豆 消費額ワースト1位、県民はあの匂いを嫌う

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【ラン“紀”ング】
(5)納豆 消費額ワースト1位、県民はあの匂いを嫌う

手作り納豆の文化を研究するりら創造芸術高校の生徒たち=紀美野町 手作り納豆の文化を研究するりら創造芸術高校の生徒たち=紀美野町

全国平均の半分以下

 納豆は健康ブーム、節約志向の広がりなどで全国的に消費が拡大しているが、1世帯あたりの消費額(2人以上の世帯)は、全国の都道府県庁所在地と政令指定都市を対象にした総務省統計局の家計調査(平成26~28年平均)で和歌山市が全国最下位の1631円だった。1位の福島市は5687円、2位の盛岡市は5560円。和歌山市は、全国平均の3631円の半額以下にとどまり、ワースト2位は徳島市の2119円とも大きく差が開いた。

 しかし、荒牧さんは、「これでも、市場への浸透は和歌山でも急速に加速している。弊社工場での供給数は過去10年で約1・5倍になった」と前向きだ。独特の匂いが、近年は良質な納豆菌を使うことで抑えられるようになった影響も、「特に匂いだけで顔がゆがむ人も多い中高年にとって、大きいだろう」と話した。

 同社では、匂いだけではなく、国産大豆の使用にこだわったり、関西人に好まれるように豆を柔らかく、だしを効かせた味わいにしたり、とさまざまなアイデアが盛り込まれた商品を展開。高齢化が進むなか、少量で豊富な栄養が取れる納豆の消費は市場にマッチし、和歌山でもさらに伸び続けるのではと期待を寄せている。

食文化として継承も

 納豆といえば、水戸納豆で知られる茨城県水戸市などを中心に、東日本の食文化というイメージは根強い。ところが、実は県内にも伝統的な手法で納豆を手作りする文化が紀美野町など一部地域に残っている。

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