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【ラン“紀”ング】(5)納豆 消費額ワースト1位、県民はあの匂いを嫌う

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【ラン“紀”ング】
(5)納豆 消費額ワースト1位、県民はあの匂いを嫌う

手作り納豆の文化を研究するりら創造芸術高校の生徒たち=紀美野町 手作り納豆の文化を研究するりら創造芸術高校の生徒たち=紀美野町

紀の国 何が1番

 醤油(しょうゆ)や金山寺味噌、かつお節、なれずし…。発酵食文化が根付き、“発酵王国”とも呼ばれる和歌山県。しかし、同じく伝統的な発酵食である納豆の消費額は、全国の都道府県庁所在地などを対象にした調査で和歌山市が全国ワースト1位だ。消費が少ない関西の中でも、県民は特に匂いを嫌う傾向があるという。しかし、そんな和歌山に、納豆の手作り文化はあった。紀美野町の高校生は、地域に伝わる納豆文化の研究に取り組み、伝統食の継承に向けて奮闘中だ。(福井亜加梨)

1日に35万食製造

 「平成10年に食品工場で納豆を作り始め、今年で20年目。この和歌山市で、関西有数の納豆工場に成長しました」

 同市の納豆製造販売会社「豆紀」の企画開発部長、荒牧和弘さんによると、工場では現在、1日平均約35万食の納豆が製造されているという。

 荒牧さんは、「和歌山は、関西でも圧倒的に納豆の匂いを嫌う県民性がある」と話す。ワースト4位の高知市などでも消費が少ないことから、「海産物でタンパク源がとれる地域は納豆の消費が少ないとの見方もある」という。

 また、納豆菌には麹菌や酵母菌、乳酸菌などの増殖を抑えてしまう強い繁殖力があることから、「発酵食文化が根付く県内で、醤油や味噌、酒などの製造関係者が食べるのを控えていたとも考えられる」とも分析。県民の納豆嫌いは、なかなか深い。

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