産経WEST

【脳を知る】アルコール性認知症 寂しさやストレスからのお酒の飲み過ぎに注意を

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【脳を知る】
アルコール性認知症 寂しさやストレスからのお酒の飲み過ぎに注意を

お酒の飲み過ぎで認知症になることも お酒の飲み過ぎで認知症になることも

 毎日、アルコール類を多量に飲んでいる方が通常の酔っ払った状態とは異なる意識障害を生じたら、すぐに病院で受診させることが大切です。症状や神経所見、ビタミン不足の確認などで診断し、治療は注射や内服薬でビタミンB1を補充します。治療開始が早いほど有効ですが、長期に患っている方は認知症の症状が改善しにくいです。特に高齢者などでアルツハイマー型認知症など他の認知症と合併してしまうと改善が困難です。

 アルコール性認知症は飲酒が原因のため、進行を予防できます。酒量を徐々に減らしていきましょう。またビタミンB1のみならずビタミンの不足は脳の栄養障害を起こし、認知症を発症しやすくなります。バランスの良い食事が大切です。

 お酒を多量に飲む原因に寂しさやストレスがあります。イライラ感、寂しさ、不眠を解消するためにお酒の力を借りる人は多く、次第に摂取量は増えてしまいます。ストレス発散にお酒を使うべきではありません。また一人暮らしだったり、家族がいても孤独だったりする状況が、飲酒の機会を増やします。家族がいるなら、その方に関わってあげることが重要です。

 (県立医科大学 救急集中治療医学・脳神経外科 講師 藤田浩二)

「産経WEST」のランキング