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【阪神大震災23年】「寅さんの記憶」いつまでも 最終作のロケ地・旧菅原市場、スーパー解体に伴い記念碑移設

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【阪神大震災23年】
「寅さんの記憶」いつまでも 最終作のロケ地・旧菅原市場、スーパー解体に伴い記念碑移設

閉館となった「味彩館Sugahara」入り口に設置された寅さんの記念碑。移設が決まった=神戸市長田区(平成12年撮影) 閉館となった「味彩館Sugahara」入り口に設置された寅さんの記念碑。移設が決まった=神戸市長田区(平成12年撮影)

 阪神大震災で焼失し、映画「男はつらいよ」シリーズ最終作のロケ地になった旧菅原市場(神戸市長田区)に唯一残っていた共同スーパーが昨年夏に姿を消したのに伴い、主演した故渥美清さんらのロケ風景の写真が入った「寅さん記念碑」が16日、近くの公園に移設される。スーパーの元店主らは「店も寅さんも失うことにならずに良かった」と話している。

震災後の火災で焼失、どん底の中の一筋の光

 旧市場は大正9年に創業。平成7年1月17日の震災で営業中の37店舗は全て火災で失われ、約4カ月後に仮設店舗で22店が営業を再開した。菅原市場協同組合長の吉田安夫さん(68)は「あの頃は復興に向かい、みんなが一丸となっていた」と振り返る。

 地元の熱心な誘致活動もあって、旧市場は男はつらいよシリーズ48作目「寅次郎紅の花」のロケ地に決定。震災から丸1年を迎える直前の7年12月に全国で封切られ、旧市場は震災から立ち上がる長田の象徴になった。

渥美清さん死去、営業店舗減少、電機メーカーへの用地売却…

 しかし、渥美さんは翌8年に亡くなり、旧市場を舞台にした48作目が遺作となった。その後、市場も店主らの高齢化が進んで営業店舗が減少し、10年11月に精肉、青果、鮮魚など5店舗が入る共同スーパー「味彩館Sugahara」に生まれ変わった。その際、スーパー入り口には渥美さんをしのび、渥美さんと山田洋次監督が収まるロケ風景の写真をはめ込んだ「寅さん記念碑」(高さ1・8メートル)を建立した。

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