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【理研が語る】試験管の中でタンパク質を作る-「そんなことができるの? すげぇ」とわくわくしながら行った実験は…

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【理研が語る】
試験管の中でタンパク質を作る-「そんなことができるの? すげぇ」とわくわくしながら行った実験は…

下村脩氏が発見したGFP 下村脩氏が発見したGFP

 これまでの技術では、細胞から得た必要な部品も必要でない部品も、ごちゃごちゃに混ざったまま用いていた。そこで必要な部品だけに限定して、タンパク質を合成できるように改良していった。出来上がった技術はタンパク質を扱うさまざまな用途に利用できることが徐々に認識されていき、ニッチな技術ではあるが、今では世界中で基礎研究や創薬研究に利用されている。それらの中には全く想定していなかった利用方法などもあり、そこからまた新しい研究が展開されている。

 研究者は常に厳しい競争にさらされていると思われがちであるが、一方で論文や学会発表を通じて技術や知識を共有しあい、新しい発見、技術革新につなげていく協力関係にあるという考え方もできる。こうした全人類的な協力関係こそが、科学の発展を支えていると私は考えている。

 清水義宏(しみず・よしひろ) 理研生命システム研究センター(QBiC)無細胞タンパク質合成研究ユニットリーダー。東京大学大学院工学系研究科で学位取得後、同大大学院新領域創成科学研究科助教などを経て現職。学生のころから試験管内タンパク質合成システムの開発、またはその応用研究を行っている。趣味はドラムで、神戸近辺でたまに音楽活動を行っている。

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