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【理研が語る】防災・減災のため実社会を数式・数量に変換 高度な数値シミュレーション被害予測も利用されてナンボ

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【理研が語る】
防災・減災のため実社会を数式・数量に変換 高度な数値シミュレーション被害予測も利用されてナンボ

シミュレーションする都市モデル シミュレーションする都市モデル

 私は理化学研究所で、防災・減災に資する次世代ハザードマップの作成に役立てるための研究を行っている。

 防災・減災に役立つためには、災害の発生要因となるさまざまな自然現象が、場所や季節・時間帯によってどのように損害を与えるかを数値シミュレーションを通じてあらかじめ把握し、必要に応じて社会に変化を促して対応する必要がある。シミュレーションで得られる結果には、地震であれば液状化の程度や建物にかかる力などがある。これらを社会に伝えることで、液状化が懸念される地域では地盤を改良したり建物の基礎を深くしたりし、建物にかかる力が強くなる地域では耐震補強工事を進めたりといった対応策を施してもらう。

 こうした数値シミュレーションで最も労力を要する作業の一つは、実際の社会を数式や数量に変換することである。例えば小さな橋や古いビルであっても、数値シミュレーションを行うためには大きさや強さを示す情報が必要である。橋であればその長さや橋脚の数、ビルの場合は高さや階数といった具合に、構造物ごとの特性を入れつつ簡略に表現する必要がある。上下水道管であれば行政のデータを活用するなど、既存の情報からそれらを適切かつ効率よく入力することが、大規模シミュレーションの一つの鍵である。

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