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【陸上】引退のマラソン重友「悪いときの方が多かった」 5度走った大阪国際に映る“雑草魂”

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【陸上】
引退のマラソン重友「悪いときの方が多かった」 5度走った大阪国際に映る“雑草魂”

2012年1月、第31回大阪国際女子マラソン 1位でゴールした重友梨佐 2012年1月、第31回大阪国際女子マラソン 1位でゴールした重友梨佐

 まだ、走れる。だが、やりきった思いが強い。2012年ロンドン五輪女子マラソン代表で、今年1月の大阪国際を制した重友梨佐(天満屋)が21日に現役引退会見に臨んだ。「すっきりしているというとおかしいが、後を引かれるわけではない」。30歳はときに声を詰まらせ、ときに笑った。

 8月6日、ロンドン。2度目の世界選手権代表として挑んだが、27位と低迷。厳しい結果にもレース後の表情はどこか、すっきりとしていた。「悔しい気持ちはあったが、その過程の中で、自分ができることはやったつもり。そこに関して悔いはなかった」。当時の気持ちをこう、振り返る。

 「悪いときの方が多い競技生活」だった。岡山・興譲館高時代は全国高校駅伝制覇に貢献し、2006年に地元の名門天満屋へ。12年に大阪国際を2時間23分23秒で制し、「ニューヒロイン」と呼ばれたが、結果的にこの自己ベストを最後まで更新できなかった。

 ロンドン五輪は78位、15年の世界選手権(北京)も14位。世界の壁は破れずじまいで、14年の大阪国際ではゴールまで3時間近くかかる惨敗も味わった。ただ、12年にわたる競技人生に価値があるのは、そのたびに立ち上がったからだ。

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