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【依存~薬物・出口のない闇(1)】ネットで手軽に…クスリに溺れ売人となった母、「因果応報」息子も大麻

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【依存~薬物・出口のない闇(1)】
ネットで手軽に…クスリに溺れ売人となった母、「因果応報」息子も大麻

国内の薬物事犯摘発者数の推移 国内の薬物事犯摘発者数の推移

 薬物はネットの普及とともに、使用者の“裾野”が広がりつつある。その存在は、われわれの日常のすぐ隣に迫り、いったん手を伸ばせば、そこには出口のない闇が待っている。

アイス、野菜、コーク…「遠い存在」が「誰もが手を出しやすい存在」に

 今から十数年前のインターネットの急速な普及が薬物の流通を大きく変えたと、田中絵美子(40)=仮名=は感じている。それまでは、いわゆる暴力団関係の「怖い人」に接触して入手するしかなく、薬物は多くの人にとって「遠い存在」だった。

 だが、ネットは、暴力団関係者と末端の顧客を結ぶ無数の密売業者を生み、薬物を、誰もが簡単に手を出しやすい存在へと変えてしまった。

 《アイス0・3 13000》

 《野菜 ブルーベリー1g ¥5000》

 《コーク0・5 18000》

 ネット上には、覚醒剤を指す《アイス》、大麻を意味する《野菜》、コカインの《コーク》という隠語が飛び交い、売買が繰り返されていることが容易にうかがえる。

 田中は、10代のころに覚醒剤に手を出した。ネットの売買に手を染めたころ、小学生の2人の息子を女手一つで育てていた。掲示板に複数の店舗があるように装い、他人名義の携帯を借り、足がつかないように工作。アクセスしてきた顧客には、競合する暴力団関係者の目が行き届かず、人混みに紛れることができる都心を受け渡し場所に指定した。

 「手っ取り早くもうけられたし、リスクもほとんどなかった」。田中は20代後半から数年間、売人をしていたが、一度も逮捕、摘発されなかった。学生、主婦、会社員など、職業や老若男女を問わず、ありとあらゆる人に薬物をまいた。

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