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【午後のつぶやき 大崎善生】永世七冠はすごいことだけど…

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【午後のつぶやき 大崎善生】
永世七冠はすごいことだけど…

 12月11日は私の誕生日。なんだかぼやぼやしているうちに60歳になってしまった。

 60歳になれば多くの会社員は定年退職である。だから自分も仕事を全て引退し、遊んで暮らそうと思っていた。それが念願でもあった。しかし、その誕生日にこの原稿を書いている。それが幸せなんだか不幸せなんだかわからない。「赤いちゃんちゃんこ」もない。

 先日、羽生善治さんが永世七冠を達成した。本当にすごいことだ。永世称号の規定は新聞社によって微妙に違う。それは大山康晴会長(故人)が、生意気な後輩が危なくある永世称号の権利を取得しそうになり、急遽(きゅうきょ)規定を変えたのだ。5期取得でよかったはずが、連続5期に変更された。この違いは本当に恐ろしい。それに歩調を合わせるように、永世称号の規定は厳しくなっていった。昔からあった永世名人は通算5期で今となってはもっともゆるい。通算10期や連続5期というのもめずらしくない。

 そんな不可能と思われた永世称号をひとつずつ集めていったのが羽生さんなのである。さすがの彼もデビューの14歳から、47歳になっていた。しかし19歳で初タイトルを奪取してからずっとトップに君臨し続けたという証でもある。

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