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近大、大阪狭山の付属病院「縮小存続」から一転「閉鎖」方針 市は「容認できない」と反発

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近大、大阪狭山の付属病院「縮小存続」から一転「閉鎖」方針 市は「容認できない」と反発

閉鎖の方針が示された近畿大医学部付属病院=大阪狭山市大野東 閉鎖の方針が示された近畿大医学部付属病院=大阪狭山市大野東

 大阪府大阪狭山市の近畿大学医学部付属病院(929床)と医学部の堺市への移転計画をめぐり、近大は同病院を縮小させたうえで存続させるという当初案から一転、閉鎖するといった新しい方針を明らかにした。地域医療に影響を与えるのは必至で、大阪狭山市の古川照人市長も「到底容認できない」と大学側に計画変更の撤回を求める方針を示した。

 近大医学部は昭和49年に開設され、50年には医学部付属病院が開院。その後、施設の老朽化が進んだことなどから、堺市への移転が決まった。移転をめぐり、近大が平成26年に府と堺市の3者で交わした「基本協定書」などでは、35年度に約千床の新しい病院を泉北ニュータウン(堺市)に建設▽堺市南区の近大医学部堺病院は閉鎖▽大阪狭山市の医学部付属病院は約300床規模で再編する-などの内容だった。

 しかし、今年秋ごろに近大が市などに示した変更案では大阪狭山市の医学部付属病院は閉鎖、さらに新設される病院の病床数も当初計画の約千床から約800床へ減らすなどとなっていた。堺病院は残すが、経営の譲渡を検討するという。

 近大の担当者は「地元の要望は理解できる」としたうえで、「計画変更の理由は人手不足と経済的要因にある。医師の退職や堺病院の経営悪化などから、大阪狭山市の病院を残すのは困難」と説明している。

 これに対し古川市長は「誠に遺憾で強い憤りを覚える。到底容認できるものではなく、計画変更の撤回、現状と同様の医療機能を確保することを強く要請する」と反発している。

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