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【脳を知る】世界三大疼痛 痛みには意味がある?

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【脳を知る】
世界三大疼痛 痛みには意味がある?

痛みを伴う病気は辛い。早めの治療を 痛みを伴う病気は辛い。早めの治療を

 脳の病気にもいろいろありますが、痛みを伴うと、とてもつらいものです。

 痛みは、痛いという感覚のみならず不快感や不安感も伴って本来の痛み以上につらく感じるものです。これは脳の中で、痛みを感じる感覚領域と不快感や不安感あるいは恐怖感などを感じる情動領域がつながっているからです。

 しかしこのことは生体防御という意味では理にかなったことかもしれません。なぜなら不快感や不安感のおかげで体に害を与える病変があるということに気付いて、早く対処しようとするわけですから。

 よく「世界三大疼(とう)痛」という言葉を耳にします。ある病気の痛みの程度を比較するのは困難なことなので、もちろんこれは正式な医学用語ではなく単なる俗説です。

 三大疼痛としてよく引き合いに出されるのが、心筋梗塞、尿路結石、群発頭痛ですが、ほかにも、くも膜下出血、三叉(さんさ)神経痛、胆石、膵(すい)炎など多くの病気がその候補になっています。これらの病気を見てみると心筋梗塞、尿路結石、くも膜下出血、胆石、膵炎などは血管や尿管、胆管、膵管など「管」状の組織の病気で起こる痛みです。

 これらの管には痛みを感じる神経が豊富に分布しており、管が詰まる、あるいは膨れるといった障害で強烈な痛みを引き起こして生命の危険を伝えており、体にとっては有意義な痛みといえます。

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