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神戸市、条例施行1年で「ごみ屋敷」激減 105軒→56軒 情報共有し複数組織が連携、個別訪問奏功

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神戸市、条例施行1年で「ごみ屋敷」激減 105軒→56軒 情報共有し複数組織が連携、個別訪問奏功

ボランティアらによるごみ出しが行われた40代女性の賃貸住宅=神戸市兵庫区 ボランティアらによるごみ出しが行われた40代女性の賃貸住宅=神戸市兵庫区

 住宅敷地内に大量のごみをため込む「ごみ屋敷」でごみの強制撤去ができる条例を昨年10月に施行させた神戸市は12日、施行から1年間で市内のごみ屋敷の総軒数を半数近くまで減少させたと発表した。障害や病気など生活上の課題を抱える居住者に対し、複数の組織が連携して支援できたことが要因という。市は「組織内で情報共有が図れたほか、法的根拠を持って問題に対処することができた」としている。

 市によると、条例施行前の昨年8月時点で市内にはごみ屋敷が105軒あった。これまでは、悪臭や害虫が発生するなど近隣住民に悪影響が出ていても、住宅敷地内のごみに対応する法的根拠がなく、居住者が「ごみではなく財産」などと主張すると行政指導や強制撤去ができなかった。

 そこで市は、繰り返し指導しても改善されない場合に、勧告や命令などの指導や行政代執行による強制撤去ができる条例を制定した。また、個人情報も共有できるようになり、区役所や社会福祉協議会などで連絡会議を定期的に開催。関係機関が連携を強めてごみ屋敷の解消を進めた。

 市は条例施行から1年間で73軒のごみ屋敷解消に成功。新たなごみ屋敷が24軒増えたが、市内の総軒数は105から56に減少した。解消できた要因はケースワーカーらの個別訪問による徹底した指導が多く、勧告や強制撤去はなかった。

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