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【理研が語る】モノづくり支えるスパコン 例えば自動車、「設計図の段階」で高速走行時の安定性・安全性の評価が可能に

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【理研が語る】
モノづくり支えるスパコン 例えば自動車、「設計図の段階」で高速走行時の安定性・安全性の評価が可能に

スーパーコンピューター「京」=神戸市中央区 スーパーコンピューター「京」=神戸市中央区

 今、企業のスパコンの千倍程度の性能をもつ「京(けい)」を用いることで、風洞実験では難しいリアルワールド評価が可能となりつつある。つまり、燃費性能に加えて、これまでは試作車によりテストコースで最終評価をしていた高速走行時の安定性や安全性といった評価を、設計初期のまだ設計図しかない段階でできるようになってきたのだ。

 「京」の性能をはるかに上回るポスト「京」が完成すれば、スパコンの中で仮想的なテストコースを作って数百台の自動車を一斉に走らせ、どの車の性能が一番優れているのかを競争することも可能になる。一昔前には夢だった新しいものづくりが、もう目の前まできている。

     ◇

 【プロフィル】坪倉誠(つぼくら・まこと) 理研計算科学研究機構(AICS)チームリーダーおよび神戸大学大学院教授。奈良県出身。平成9年、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。スパコンを使った大規模流体シミュレーション手法とその産業応用に関する研究を行っている。

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