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紫外線アレルギー克服、プロの舞台へ オリ育成1位三田松聖高・稲富さん 「同じ病気で苦しむ人に勇気」

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紫外線アレルギー克服、プロの舞台へ オリ育成1位三田松聖高・稲富さん 「同じ病気で苦しむ人に勇気」

紫外線アレルギーを克服し、プロ野球ドラフト会議でオリックスから育成一位指名を受けた三田松聖・稲富宏樹選手 =10日午後、兵庫県三田市の三田松聖高校グラウンド(永田直也撮影) 紫外線アレルギーを克服し、プロ野球ドラフト会議でオリックスから育成一位指名を受けた三田松聖・稲富宏樹選手 =10日午後、兵庫県三田市の三田松聖高校グラウンド(永田直也撮影)

 今年のプロ野球育成ドラフトでオリックスから1位指名を受けた三田松聖(しょうせい)高校(兵庫県三田市)の捕手、稲富宏樹さん(18)は、屋外でプレーする野球選手としては致命的な「紫外線アレルギー」を克服、あこがれだったプロの世界に挑む。野球をやめようと考えたこともあったが、母親や周囲の支えで乗り越えてきた。20日に仮契約する予定で、「同じ病気で苦しむ人に勇気を与えたい」と意気込んでいる。(山田太一)

 稲富さんは大阪府寝屋川市出身。地元の少年野球チームで小中学時代は主力選手として活躍し、「将来はプロ野球選手になりたい」と三田松聖高に進学。女手一つで育ててくれた母、千絵さん(36)のもとを離れ、「野球に集中できる環境に」と寮生活に入った。

 すぐにレギュラーに抜擢されたが5月、順調な日々が一変した。脇腹や肘に湿疹が出るようになり、かゆみと痛みに襲われた。病院で診察を受けると、紫外線にアレルギー反応が。医師からは「野球はやめたほうがいい」と告げられた。

 だが、稲富さんは野球を続けると決めた。千絵さんも「やめて」とは決して口にせず、夢を目指す息子を懸命に支えた。効果的な治療法を探し、効果があるとされるビタミン剤や、紫外線カット仕様のアンダーウエアなどを探しては寮に送った。

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