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バリ島の世界遺産棚田で活躍する富山の水車…発電に活用、農村の明かりに

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バリ島の世界遺産棚田で活躍する富山の水車…発電に活用、農村の明かりに

インドネシア・バリ島のジャティルイ村で、水車を設置する水機工業の社員と住民=9月(富山市提供) インドネシア・バリ島のジャティルイ村で、水車を設置する水機工業の社員と住民=9月(富山市提供)

 丘陵一帯に広がる棚田で、周囲と調和した緑色の水車が静かに回る。世界文化遺産に棚田群が登録されているインドネシア・バリ島のジャティルイ村。景観だけでなく、現地の文化と営みに配慮した富山生まれの小水力発電システムが今秋、稼働を始め、約150の街灯が村を照らしている。

 システムは用水路など落差の小さい水流でも、水車の動力でタービンを回し、発電できるのが利点。水門工事などを手掛ける「水機工業」(富山市)が開発した水車は水位に合わせ位置が上下動、雨期の増水時も対応できる仕組みで、同社と富山市が今年5月に工事に着手、4基を設置した。

 「村に明かりを」。公園や公民館などに水車を取り入れる富山市が平成26(2014)年1月、バリ島のタバナン県でシステムを紹介。同県の関係者が電気設備の乏しかった村への導入を求めた。

 市環境政策課の高田興真さん(47)が渡航を繰り返し、地元当局や住民との調整に当たったが、高田さんは「なかなか計画通りにはいかなかった」と振り返る。

 棚田の水路管理や農耕に関わる宗教行事を執り行う地元住民の伝統的な組織「スバック」。発電効率の良い高所からの水流を利用する案に対し、スバックからは「そういう水は聖水だから」と難色を示された。

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