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【ビジネスの裏側】神戸製鋼、かたくなな独自路線 業界再編に背を向けた末…

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【ビジネスの裏側】
神戸製鋼、かたくなな独自路線 業界再編に背を向けた末…

独自路線を進む神戸製鋼の東京本社。データ不正問題の出口は見えない中、次の動きが注目される=東京都品川区 独自路線を進む神戸製鋼の東京本社。データ不正問題の出口は見えない中、次の動きが注目される=東京都品川区

 特に神鋼は現在、全社的に見ると各事業部門でいずれの業界でも上位・中堅クラスで位置するものの、これといった突出する事業部門は少ない。10年前の神鋼は、業界でそれなりの存在感を示していたものの、各事業で業界内再編により大型プレーヤーが誕生。現在、各業界では、以前よりもその存在感が低下しているのだ。

 再編に乗らず3位

 鉄鋼業界では23年2月に当時の新日鉄と住友金属工業が合併計画に合意し、翌24年10月に2社合併で新日鉄住金が誕生した。これにより神鋼は、高炉で新日鉄住金、JFEグループに大きく引き離された3位になった。さらに今年3月、高炉最小規模だった日新製鋼が新日鉄住金の子会社になり、神鋼1社が取り残された格好となっている。

 また、神鋼はそれまであった大手との関係でも距離を置いた。14年に新日鉄、住友金属工業と買収防衛を目的に相互出資協定を結び、3社で株式を持ち合っていたものの、27年3月までに、それまでの保有株の大半を売却。これにより資本関係が薄まり、新日鉄住金との関係が深まる可能性も低くなった。

 業界の予測を覆す

 また、神鋼はアルミ事業でも鉄鋼同様、それまで提携関係を結んでいた会社があったにも関わらず、結果的に再編に加わらなかった。

 25年10月に当時、アルミ圧延で首位の古河スカイと、2位の住友軽金属工業が合併し「UACJ」が誕生。鉄鋼ではそれぞれグループ系列にある新日鉄と、住金の合併に引きずられるように大型再編が起こった。

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