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【衝撃事件の核心】「数十億円が暴力団に流れた」しがらみにもだえる歓楽街 山口組「分裂」でカオス化

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【衝撃事件の核心】
「数十億円が暴力団に流れた」しがらみにもだえる歓楽街 山口組「分裂」でカオス化

神戸・三宮の歓楽街でみかじめ料の実態調査を行う兵庫県警の「歓楽街特別暴力団対策隊」。飲食店に対する聞き取り調査で、約150店舗が昭和60年代以降、毎月1万~5万円のみかじめ料を暴力団に支払っていたことが判明し、県警が本格的に摘発に乗り出している=神戸市中央区 神戸・三宮の歓楽街でみかじめ料の実態調査を行う兵庫県警の「歓楽街特別暴力団対策隊」。飲食店に対する聞き取り調査で、約150店舗が昭和60年代以降、毎月1万~5万円のみかじめ料を暴力団に支払っていたことが判明し、県警が本格的に摘発に乗り出している=神戸市中央区

 ガールズバー、キャバクラ、スナック、居酒屋…。三宮の飲食店のうち約150店舗が少なくとも昭和60年代以降、毎月1万~5万円のみかじめ料などを暴力団に支払っていたことが判明したのだ。県警が確認した額は約2億円に上るが、捜査関係者は「これは氷山の一角に過ぎない。実際に暴力団へ流れた額は数十億円に上る」とみる。

みかじめ料徴収、全国で摘発

 そもそもみかじめ料の徴収は、暴力団対策法や都道府県の暴力団排除条例で禁止されている。だが、トラブルを恐れる店側が、被害を届けることは少ないとされる。

 今回、特暴隊の調査に支払いを認めた店でも、以前は「みかじめ料の要求は聞いたことがない」「周りでも支払っている店はない」などと口を閉ざすケースもあった。

 みかじめ料は、違法薬物の売上や賭博場の手数料などと並ぶ暴力団の主要な資金源とされるだけに、全国で摘発が相次いでいる。

 東京・銀座の複数の高級クラブなどからみかじめ料を脅し取ったとして、警視庁は今年6月、恐喝容疑で指定暴力団山口組直系「国粋会」傘下組織組長らを逮捕。徴収役や指示役など、役割を分担する「集金システム」を築き上げ、被害総額は1億円を超える疑いがある。

 愛知県警も9~10月、名古屋市内の風俗店の実質経営者からみかじめ料を受け取ったとする県暴力団排除条例違反容疑で、山口組最高幹部の弘道会会長らを逮捕した。大阪府警も9月、暴力団が「半グレ」と呼ばれる不良グループを使ってみかじめ料を集金している疑いがあるとみて、大阪・ミナミの飲食店を対象に実態調査を実施している。

カオス化の理由…各組織が入り乱れる関西だが、神戸・三宮だけは…そして引き金

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