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【浪速風】静かな住宅街に“魔界”座間9遺体事件 人間ほど恐ろしい生き物はないというが人間の所業とは思いたくない(11月1日)

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【浪速風】
静かな住宅街に“魔界”座間9遺体事件 人間ほど恐ろしい生き物はないというが人間の所業とは思いたくない(11月1日)

高尾署を出る白石隆浩容疑者=1日午前、東京都八王子市(川口良介撮影) 高尾署を出る白石隆浩容疑者=1日午前、東京都八王子市(川口良介撮影)

 「人間は神と悪魔の間に浮遊する」。人間の本性の矛盾を考察した17世紀のフランスの哲学者で物理学者、パスカルの言葉である。深い意味があるのだろうが、こんな事件が起きると、悪魔に引き寄せられたのかと思ってしまう。神奈川県座間市のアパートの一室から、9人の切断された頭部が見つかった。

 ▼死体遺棄容疑で逮捕された27歳の男は「遺体を浴室で解体して(脱臭効果のある)ネコのトイレ用の砂をかけた」などと供述している。あまりの異常さに耳をふさぎたくなる。わずか2カ月で9人も。被害者とはツイッターなどで接触したらしいが、行方不明の女性以外、まだ身元はわからない。

 ▼「乱暴や金銭目的だった」という動機も信じがたい。確かなのは、わが国の犯罪史上でも類例のない大量殺人である。それもホラー映画のような。静かな住宅街に魔界があったことに身震いする。人間ほど恐ろしい生き物はないというが、人間の所業とは思いたくない。

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