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【衝撃事件の核心】ストーカーに悪用された観光客向けWi-Fi 好意寄せる女性にわいせつ画像送信…利便性と犯罪抑止は両立できるか

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【衝撃事件の核心】
ストーカーに悪用された観光客向けWi-Fi 好意寄せる女性にわいせつ画像送信…利便性と犯罪抑止は両立できるか

京都市営地下鉄の山科駅などで主任助役として勤務していた男が知人女性に繰り返していたストーカー行為。京都市が観光客向けに整備した公衆無線サービスをメール送信に悪用し、身元を特定されないように複数のフリーメールアドレスなどを使い分けていた 京都市営地下鉄の山科駅などで主任助役として勤務していた男が知人女性に繰り返していたストーカー行為。京都市が観光客向けに整備した公衆無線サービスをメール送信に悪用し、身元を特定されないように複数のフリーメールアドレスなどを使い分けていた

フリーメールのアドレス20種類使い分け

 男が犯行に悪用したのは、京都市が整備した観光客向け公衆無線サービス「KYOTO Wi-Fi(京都ワイファイ)」。女性から相談を受けて捜査を進めていた京都府警は、京都ワイファイに接続したスマホの端末情報などから男を特定した。

 捜査関係者などによると、京都ワイファイの利用には現在、2種類の認証方式が導入されている。一つはツイッターなどのアカウント(IDやパスワード)による「SNSアカウント認証」。もう一つは「メールアドレス認証」だ。ワイファイに接続する際、利用者は利用規約画面でいずれかの認証方式を選択する。

 男はメールアドレス認証を経て接続し、通販サイトへの接続やメールの送信に使用。その際、身元を特定されないよう、短時間だけ利用できる使い捨てアドレス(捨てアド)や取得に本人確認が必要ないフリーメールのアドレス約20種類を使い分けていた。

 捜査関係者は「実に巧妙な手口。公共のサービスを自分の欲望を満たすために悪用したのは許せない」と憤る。

京都府警が向けた警戒の目

 京都ワイファイは平成24年8月、京都市が訪日外国人による利用を念頭に無料サービスとして導入した。観光庁の当時の調査で、訪日観光客が来日中に最も困ることとして「ワイファイ環境」が挙がっていたことなどから、観光都市として街中のワイファイ整備が急務だった。

 当初はバス停や地下鉄の駅などで連続3時間の利用を可能にしていたが、利用者から「手続きが面倒」などの不満が続出し、26年12月から認証を大幅に簡略化した経緯がある。利用規約画面をタップするだけで使えるようになり、接続時間も連続24時間に延長した。

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