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【山陽の議論】カープCS敗退も広島刑務所から「ありがとう」…グッズ製作で応援する受刑者の思い

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【山陽の議論】
カープCS敗退も広島刑務所から「ありがとう」…グッズ製作で応援する受刑者の思い

広島刑務所の洋裁工場内で、カープのグッズを手にする作業専門官の松本倫太郎さん 広島刑務所の洋裁工場内で、カープのグッズを手にする作業専門官の松本倫太郎さん

 プロ野球セ・リーグ連覇を果たした広島カープは10月24日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでDeNAに完敗、期待された33年ぶり日本一の夢はついえた。しかしカープの活躍は今年も大きなムーブメントを呼び、ファンや広島の街を活気づけた。その熱気は、受刑者たちの更生活動にも影響しているという。「刑務所の中も外の空気と同じですよ」。こう話すのは広島刑務所の作業専門官。受刑者たちは近年、刑務作業としてオリジナルのカープグッズを製作。商品は球場などで販売され、売れ行き好調だ。「ものづくりの楽しさがわかった」「ありがとう」。受刑者からはこんな声も出ているという。(山本尚美)

刑務所と球団、異例のタッグ

 リーグ戦中の今年9月。カープの本拠地マツダスタジアム(広島市南区)の一角で、広島刑務所で作られた製品の展示即売会が開かれた。

 販売されたのは、カープのロゴが入った「キラキラ反射ポーチ」300個と「キラキラ反射缶バッジ」100個、「通帳ポーチ」50個など。「PRISON(刑務所)」のロゴも入ったユニークな製品はたちまち来場者の注目を集め、飛ぶように売れて試合開始前に完売となった。

 これらの商品は、広島刑務所とカープ球団、そして広島県警の共同製作で、実際の作業は同刑務所の受刑者が担った。刑務所と球団の共同企画は、全国的にも珍しいという。

 「少しでも交通事故や事件を防ぎたい」という広島県警の思いに、広島刑務所が「カープグッズなら身につけてもらえる」と反射材を使った商品開発を提案。カープ球団に協力を依頼すると、「受刑者が地域の人を守る商品を製作するのは非常に意味がある」と無償で商標使用を許可してくれた上、スタジアムに販売スペースも提供してくれたという。

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