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【脳を知る】脳梗塞の30%を占める「心原性脳塞栓症」 心電図検査などで早期発見を  

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【脳を知る】
脳梗塞の30%を占める「心原性脳塞栓症」 心電図検査などで早期発見を  

脈拍チェックなどを怠らずに 脈拍チェックなどを怠らずに

 脳卒中には、脳の血管が詰まって脳細胞が死んでしまう「脳梗塞」と、脳血管が破れて出血することで脳細胞が破壊される「脳出血」「くも膜下出血」があります。脳卒中の中で一番多いのが脳梗塞で、4分の3以上を占めます。

 脳梗塞は主に3つに分類できますが、今回はこのうち、「心原性脳塞(そく)栓(せん)症」についてお話しします。

 心原性脳塞栓症は脳梗塞の30%を占めるほど、近年増えています。心臓の中でできた血栓が原因となりますが、正常な心臓では血栓ができることはほとんどありません。

 しかしながら、心臓病があると、心臓の拍動が乱れたり動きが悪くなったりすれば、血液が心臓から流出しにくくなり、心臓内で停滞し血栓ができます。血栓ができやすい原因には心房細動、心筋梗塞、心不全、弁膜症(心臓の中の弁の動きが悪くなる)などがあります。

 心房細動は、心原性脳塞栓症の原因の7割以上を占めます。心房細動とは不整脈の一つで、心臓が不規則に小刻みに震えてうまく収縮できず、心臓の血液ポンプ機能が失われ、心臓の中で血が固まって血栓ができてしまいます。大きい血栓であることが多く、脳の太い血管が詰まり、死に至るような重篤な症状を出す場合もあり、心原性脳塞栓症を「ノックアウト型脳梗塞」と呼ぶこともあります。

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