産経WEST

【銀幕裏の声】漫画「特攻 最後のインタビュー」 女流漫画家が見た特攻隊員の素顔

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【銀幕裏の声】
漫画「特攻 最後のインタビュー」 女流漫画家が見た特攻隊員の素顔

陸軍百式重爆撃機「呑龍」(中村真さん提供) 陸軍百式重爆撃機「呑龍」(中村真さん提供)

 登場するのは3人。第一回神雷桜花特別攻撃隊で、特攻機の護衛任務に就いた海軍零式艦上戦闘機、通称「零戦」パイロット、野口剛さん。国分海軍航空隊で、出撃30分待機を命じられた九三式中間練習機、通称「赤とんぼ」のパイロット、粕井貫次さん。そして爆撃機などで編成された陸軍特別攻撃隊の百式重爆撃機「呑龍(どんりゅう)」パイロット、中村真さん。

 そやまさんは「この漫画の準備を始めるまで、戦争のことはほとんど知りませんでした」と打ち明ける。

 「それまでは、ただ軍服姿が格好いい。平和が一番。それぐらいしか考えていませんでしたが、3人に会って直接話を聞くうちに、戦争は理屈ではないのだなと分かり、さまざまな思いが浮かんできました」

 この真実を漫画で伝えたい…。そう自分を鼓舞しながら描き始めたという。

 「戦後、3人が特攻について語らなくなった経緯や、亡くなった同期の戦友についてこれまでずっと胸に秘めていた無念さなどを漫画で描くうちに、自然に涙が込み上げてきました」

大空への夢は尽きず

 3人のパイロットのなかの1人、野口さんは第一回神雷桜花特別攻撃隊で、特攻機「桜花」を搭載した一式陸上攻撃機(一式陸攻)の護衛をした零戦の操縦士だ。

 「自分の腕で護(まも)れなかったら、身をもって護れ!」

 出撃直前、野口さんたちは上官からこう檄(げき)を飛ばされたという。

 桜花を搭載した一式陸攻は速度が出ず、米艦隊に近づく前に敵機や艦砲射撃で撃墜されるケースが多かったという。そんな中、迎撃をかいくぐった桜花が米軍艦に体当たりしていった光景を野口さんは今も忘れないという。

続きを読む

このニュースの写真

  • 漫画「特攻 最後のインタビュー」 女流漫画家が見た特攻隊員の素顔
  • 漫画「特攻 最後のインタビュー」 女流漫画家が見た特攻隊員の素顔
  • 漫画「特攻 最後のインタビュー」 女流漫画家が見た特攻隊員の素顔

関連トピックス

「産経WEST」のランキング