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【芸能プレミアム】「私は、女性のしわや白髪にも美を見いだします」 舞台「黒蜥蜴」主演の中谷美紀さん

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【芸能プレミアム】
「私は、女性のしわや白髪にも美を見いだします」 舞台「黒蜥蜴」主演の中谷美紀さん

舞台「黒蜥蜴」主演の中谷美紀さん=大阪市北区(彦野公太朗撮影) 舞台「黒蜥蜴」主演の中谷美紀さん=大阪市北区(彦野公太朗撮影)

 日本語かくあるべし、という言葉遣い、物腰から端正な顔立ちまで、「美」を具現化したような人。本人は「いえ、(美しくなるよう)必死ですよ」と笑うのだが。「ただ私自身が、美しいものを見たいという思いはあります。そこが緑川夫人、つまり黒(くろ)蜥蜴(とかげ)に感情移入する一番のポイントですね」

 主演舞台「黒蜥蜴」が来年1月に東京、2月に大阪で上演される。女盗賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の対決を描いた江戸川乱歩の傑作を、三島由紀夫が戯曲化。これを世界的な英国の演出家、デヴィッド・ルヴォーが手掛ける。

 女優業は今年で25年だが、初舞台は平成23年と遅い。その初舞台で多くの演劇賞を受賞した実力派だが、「(舞台歴が浅い分)まだ先があるという喜びは確かにありますが、毎回これが最後だと思っています」と控えめだ。

 今回も、読者としては原作と三島戯曲の魅力を感じていたものの、「三島由紀夫の美文をいかに血の通った言葉としてお伝えするか、までを考えると、私には務まらないのではと」。

 その一方で、ルヴォー演出への興味は深かった。迷っていた折、米ニューヨークでルヴォーと対面し、朝食をともにした。「心に響く作品を作られる方だけに、人の心を操る天才。私の不安も承知の上で温かなまなざしで受け止めてくださる。ついて行ってみようと思いました」

 演じる緑川夫人(黒蜥蜴)は耽美(たんび)主義者であり、美しいもののために手段を選ばず、命がけで美を求める。美を愛する思いは同じも、美意識は多少異なる。

 「私は三島の考える『常若(とこわか)の精神』(常に若くみずみずしい)だけでなく、古い器にそこはかとない美しさを感じ、女性のしわや白髪にも美を見いだします」

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