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雌イルカ2頭に人工授精 佐世保の水族館、繁殖に挑む

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雌イルカ2頭に人工授精 佐世保の水族館、繁殖に挑む

ショーでジャンプする雌のバンドウイルカ「ナミ」(右)と「ニーハ」=長崎県佐世保市の九十九島水族館「海きらら」(同館提供) ショーでジャンプする雌のバンドウイルカ「ナミ」(右)と「ニーハ」=長崎県佐世保市の九十九島水族館「海きらら」(同館提供)

 長崎県佐世保市の九十九島水族館「海きらら」は、雌のバンドウイルカ「ナミ」と「ニーハ」の人工授精に取り組んでいる。イルカ漁を問題視する声に配慮し、繁殖に力を入れる。

 南知多ビーチランド(愛知県)と神戸市立須磨海浜水族園が、雄の精子を提供。イルカの生態に詳しい岐阜大や三重大も、精子の管理法や排卵日予測などを助言する。9月下旬から始めており、来年3月末まで続ける。

 海きららなどによると、国内の多くの水族館は、和歌山県太地町の追い込み漁で捕まえたイルカを購入してきた。だが、世界動物園水族館協会(スイス)は「残酷だ」として、2015年に日本動物園水族館協会(JAZA、東京)の会員資格を一時停止した。

 こうした動きも背景に、海きららも今年5~6月、「つくみイルカ島」(大分県)でナミとニーハを雄と交流させたが、妊娠に至らなかった。人工授精から誕生にこぎ着けるのはさらに難しく、JAZAによると、国内での出産成功は鴨川シーワールド(千葉県)での2例のみという。

 海きららの担当者は「海で捕獲できなくなっても、来園者がイルカを見続けられるようにしたい」と、繁殖の成功を願っている。

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