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【虎のソナタ】虎との“絆”感じたマテオの笑顔…「10・19」無念の猛牛集団のように来年こそ!

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【虎のソナタ】
虎との“絆”感じたマテオの笑顔…「10・19」無念の猛牛集団のように来年こそ!

伝説の10・19。第2試合で延長引き分けに終わり、近鉄は優勝を逃した 伝説の10・19。第2試合で延長引き分けに終わり、近鉄は優勝を逃した

 ♪飛ぶ雲 飛ぶ声 飛ぶボール-。今、試合が終わったばかりで、泥だらけのユニホーム姿の男たちの突然の大合唱が始まった。異様な光景。近鉄ナインを乗せたまま名神高速を京都に走るバスの中で、むくつけき野郎たちは泣いていた。

 西宮球場でたった今、彼らは負けて残り3試合で3勝しなければならない…何もこんな時に阪急は無粋なことをする…武士の情けはないのか。いや、実はこの時、阪急も言うにいえない痛みを抱えていた。負けるわけにはいかない…。

 せめても川崎球場に1歩でも近い京都・都ホテルを用意したフロント。仰木近鉄は1988(昭和63)年、追い詰められていた。残りロッテ戦3試合。

 初戦は勝ち、あと1日…のちに世に言う「10月19日決戦」2試合。野戦病院のような現状で彼らは森西武に追いすがった。このダブルヘッダーを連勝すれば…奇跡の逆転Vである。

 その10・19…。第1試合のプレーボール直後、川崎球場の記者席から遊軍記者たちはバタバタと席を立っていく。

 「阪急身売り。夕方発表!」。試合は4-3で近鉄の勝利。第2試合は二転三転する。

 はじめはABCテレビの中継は大阪ローカル。それがだんだん熱気を帯びてきて、六本木で飲んでいたテレビ朝日の編成局長小田久栄門(当時)の鋭い嗅覚はこれは大変な試合になると踏む。

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