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【実録 韓国のかたち】第二部(3)父の死後、側近は去り…韓国政治の「非情さ」誰よりも知りながらなぜ政界へ?

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【実録 韓国のかたち】
第二部(3)父の死後、側近は去り…韓国政治の「非情さ」誰よりも知りながらなぜ政界へ?

1977年3月、当時の韓国大統領で父親の朴正煕氏(右)と写真に納まる朴槿恵大統領=ソウルの青瓦台(聯合=共同) 1977年3月、当時の韓国大統領で父親の朴正煕氏(右)と写真に納まる朴槿恵大統領=ソウルの青瓦台(聯合=共同)

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背筋がぞくっとしながら、発した言葉は「前線は大丈夫ですか」

 1979年10月27日の未明。朴槿恵(パク・クネ)は電話のベルの音に起こされた。受話器の向こうからは父、朴正煕(チョンヒ)の秘書官の震える声が聞こえた。「早く支度をしてください」

 朴は背筋がぞくっとした。母が亡くなったときの記憶が稲妻のようによみがえった。しばらくして大統領府秘書室長がやってきた。

 「閣下(朴正煕)が亡くなられました」

 まだ、完全に目がさめないまま、彼女が発した第一声は「前線(南北軍事境界線)は大丈夫ですか」だったという。

 16歳の誕生日を2週間後に控えた68年1月、北朝鮮特殊部隊員31人が青瓦台(大統領府)近くまで侵入してきたことがあった。74年に北朝鮮に思想教育された在日韓国人の銃撃で母を失っていた朴は、今度もまた北朝鮮の仕業だと思ったのかもしれない。

父の遺体の前で凍りつく そして1カ月もたたないうちに…

 朴正煕は、青瓦台近くの安家で側近中の側近だった中央情報部長に撃たれ死亡した。朴はその日のことをこう回想する。

 夜明けごろ、父の遺体は青瓦台に移された。ひつぎの前にはびょうぶをたてた。「私は凍りついた。誰かが私の背中に短刀を突き立てたとしてもなんの痛みも感じなかったことだろう」「子供のように泣いて取りすがりたかった。目の前には泣きじゃくる妹と弟がいた。泣き声が漏れないように口を結んで泣く弟の姿に胸が引き裂かれそうだった」 

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