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【私見ですが…衆院選2017(4)】比較文学者、中西進さん「文化政策もっと力を」

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【私見ですが…衆院選2017(4)】
比較文学者、中西進さん「文化政策もっと力を」

日本文学者の中西進さん 日本文学者の中西進さん

 北朝鮮のミサイル問題など難題山積の中、今回の衆院解散は唐突な気がした。

 「政は正なり」という言葉が中国の古典にある。為政者は、率先して正しい道を歩かなければならない。政治が正しく行われているかどうかを問うのが選挙である。正義を誓う志を持った人こそ国会に集まってほしい。

 さまざまな争点があるが、陰に隠れてしまいがちなのが文化政策だ。文化は個人の幸福感につながるもの。私は「文化こそ福祉」だと常々思っているが、政府もそんな意識を持って予算配分などを考えてほしい。日本の文化予算は、諸外国に比べて少ない。地方創生の一環として、文化庁が京都に移転されるが、庁から省に格上げするくらいの意気込みを望む。

 また、東京の一極集中も気になる。古来、上方と江戸は、2つの中心を持つ楕(だ)円(えん)構造で推進力を発揮し、日本の歴史をつないできた。どちらか一方が、力を失ってはならない。関西そして地方を意識した政策にも注目していきたい。

 3年ぶりの衆院選。投票率は低迷が続くが、国民の9割が投票するくらいでないと政治は変わらない。そんな思いで、貴重な一票を投じたい。

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