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【虎のソナタ】鳴尾浜で井川が、甲子園では若虎が…去る人、新しい人、“時の流れ”感じた秋の1日

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【虎のソナタ】
鳴尾浜で井川が、甲子園では若虎が…去る人、新しい人、“時の流れ”感じた秋の1日

試合後、鳴尾浜でファンにサインをする井川。虎風荘が大好きで1億円プレーヤーになっても住んでいました 試合後、鳴尾浜でファンにサインをする井川。虎風荘が大好きで1億円プレーヤーになっても住んでいました

 “時の流れ”を感じる一日になりました。

 「え? 今のゴロがヒットになるの?」

 鳴尾浜で行われた阪神2軍とベースボール・ファースト・リーグ選抜の練習試合を取材した新人記者原田遼太郎が声をあげました。先発した元阪神の井川慶は、一回先頭の荒木を平凡な遊ゴロに仕留めました。それが内野安打になったので、首をかしげたのです。

 「普通の、どちらかというと、ボテボテの当たりだったんです」

 荒木の俊足が勝ったということなのでしょう。原田によると、そのあと一死一、三塁にピンチが拡大した原口の右前打も、打ち取った当たりが外野の前にポトリと落ちた不運なヒット。3回3安打1失点の結果以上に井川の投球は見応えがあったそうです。

 「いい当たりは二回の板山選手の中越え二塁打だけでした。僕にとっての井川さんは、パワプロで阪神を選ぶとエースとして出てくる人です。サークルチェンジでバッタバッタとアウトをとってくれる。四球もひとつもなかったし、テンポのいい投球でした」

 原田は23歳。井川が阪神のエースだったときは小学生で、テレビで観た記憶より、野球ゲームのイメージの方が印象に残っているのです。

 「井川か…」

 編集委員の上田雅昭です。30年以上トラを取材しているベテランには、印象に残っていることが2つありました。

 「1年目(1998年)の安芸キャンプ。吉田監督が、2軍で練習しているドラフト1位の中谷(仁捕手、智弁和歌山高)と2位の井川(水戸商高)を見て『未来の黄金バッテリーですわ。私には中谷が田淵に、井川が江夏に見えます』と言わはったんや」

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