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【衝撃事件の核心】
「とんでもないワルだ」異名は〝奄美の狂犬〟 再び暗躍する半グレ…暴力団の「実行部隊」指摘も

暴力団対策法の相次ぐ改正や暴力団排除条例の制定により、包囲網が狭まる暴力団。その隙間を埋めるように裏社会で存在感を増したのが、「半グレ」と呼ばれる不良集団だ。暴対法などの規制を受けないため実態把握が困難なうえ、暴力沙汰や飲食店への「みかじめ料」要求など傍若無人で凶暴な振る舞いはヤクザ顔負けとされる。9月、大阪・ミナミでトラブル相手を殴り負傷させたとして逮捕された元格闘家の男も、かつてミナミで猛威をふるった有名半グレ集団の〝残党〟で、新たな組織を立ち上げ、夜の繁華街で暴れ回っていたという。表立った活動が難しくなった暴力団が半グレを「シノギ(資金獲得活動)の実行部隊」にしているとの指摘もあり、危機感を強める大阪府警は、実態解明に乗り出した。
「K-1」にも出場
7月25日午前0時半ごろ、大阪市中央区東心斎橋。飲食店のネオンがきらめき、酔客でにぎわう路地を歩いていた男女8人ほどのグループが、そばをすれ違った乗用車のボンネットを突然叩いた。
運転していた男性(41)が「なんや」と怒鳴って車を降りると、タトゥー(入れ墨)を入れた屈強な男が突然、男性の顔や頭に強烈なパンチを浴びせた。男性は頭蓋骨骨折の重傷。同乗していた別の男性(47)も暴行を受け、頭などに全治2週間のけがをした。
2人はその場で気を失い、意識を取り戻したのは救急車の中だったという。被害届を受けて捜査を進めた大阪府警南署は9月11日、傷害の疑いで無職、相良(さがら)正幸容疑者(33)を逮捕。同14日には、同じグループのメンバーの男(26)を逮捕した。
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