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【インフラ再考】災害対策の最前線(6)原発「見えない敵」に備える 22メートルの防波壁

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【インフラ再考】
災害対策の最前線(6)原発「見えない敵」に備える 22メートルの防波壁

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 静岡県最南端の御前崎市に建つ中部電力の浜岡原発。そこから100メートルも歩けば、太平洋の波が打ち寄せる砂浜が広がる。東日本大震災が発生した約6年前、この海岸に不安の目が注がれた。

 「東海地震が切迫している。大規模な津波の襲来の可能性が高い」。平成23年5月6日、菅直人首相(当時)が突然、中部電に浜岡原発の全面停止を要請、中部電は稼働中だった4、5号機の停止に追い込まれた。

 浜岡原発の目前に広がる駿河湾から遠州灘の海底では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込み、1854年の「安政東海地震」など、100~150年ごとに大地震が発生している。

 東海から九州東部までの震源域が同時に動くマグニチュード(M)9の南海トラフ巨大地震が発生した場合、浜岡原発に最大高さ19メートルの津波が襲来すると想定されている。

 浜岡原発から30キロ圏の11市町に約94万人が住み、北へ約20キロには日本の大動脈である東海道新幹線と東名高速道路が走る。原発で重大事故が発生した場合の被害は想像を絶する。

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