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【浪速風】暑さ寒さも…移ろう季節を感じた彼岸花(9月26日)

一面に咲き誇る彼岸花=9月24日、藤枝市(石原颯撮影)
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 彼岸花は秋のお彼岸に合わせて咲く。別称の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)はサンスクリット語で「天界に咲く花」を意味する。なるほど鮮やかな赤色はこの世のものと思われぬほど妖しく、美しい。群生するが、近くの霊園に一輪、すっくと立って咲いていた。「お彼岸のお彼岸花をみほとけに」(山頭火)

 ▼仏教では、彼岸は生死の海を渡って到達する悟りの世界である。反対に私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)という。彼岸は西に、此岸は東にあり、太陽が真東から昇って真西に沈む春分と秋分の日にもっとも通じやすくなるとされる。先祖を供養するのは、理想の世界に行きたいという願いでもあるのだろう。

 ▼暑さ寒さも彼岸までというように、朝晩がめっきり涼しくなった。高く澄んだ空にいわし雲が浮かび、静かな夜に虫の声が聞こえた。このところ異常気象に悩まされることが多いが、季節の移ろいは律義である。今日は彼岸の明け。そろそろ秋の衣替えをしようか。

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