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【インフラ再考】災害対策の最前線(4)震災の教訓 止めない電気・壊れないガス管

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【インフラ再考】
災害対策の最前線(4)震災の教訓 止めない電気・壊れないガス管

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 熊本県阿蘇市の九州電力の保養所敷地内にあるテニスコートは、ドラム缶がずらりと並べられ、仮設の燃料貯蔵所に変わった。

 タンクローリーからドラム缶に軽油を入れ、トラックがそれを積み込み終えると熊本地震で停電した地域に向けて出発していく。軽油は緊急用発電機を動かし停電を解消するための欠かせない燃料となっていた。

 平成28年4月14日と16日に震度7の揺れが発生した熊本地震では、熊本県を中心に最大47万6千戸で電気が使えなくなった。九州電力だけでは早期復旧は不可能で、全国の電力会社が応援部隊を派遣。阿蘇市の貯蔵所を設営したのは関西電力だった。

 23年の東日本大震災の教訓から、ほかの電力会社に先駆けて仮設のノウハウを整えていた。

 関電は、消防庁が震災対策として25年に定めたガイドライン(指針)に沿ってテニスコートの周辺にロープを張り、立ち入り制限区域を設定。発火事故を防ぐための静電気防止用シートや鉄板をコートに敷き、消火器などを配置した。雨が降る中での設営だったが、仮貯蔵所は2時間で出来上がった。電線などを修理して通常時の配電網に戻す作業が行われていた21日から28日まで燃料供給拠点として使われた。

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