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【世界を読む】中国人観光客「ブラックリスト」で実名公表から2年半…罰則ほぼゼロで効果はあったのか

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中国人観光客「ブラックリスト」で実名公表から2年半…罰則ほぼゼロで効果はあったのか

今年8月、北京の観光地、景山公園で写真を撮る人たち。「ブラックリスト」の存在が悪質な行為の歯止めになっているかどうか意見が割れている(ロイター) 今年8月、北京の観光地、景山公園で写真を撮る人たち。「ブラックリスト」の存在が悪質な行為の歯止めになっているかどうか意見が割れている(ロイター)

 世界中で評判がよくない中国人観光客のマナーを改善しようと、旅先で悪質な行為をした中国人を「ブラックリスト」に掲載し、ホームページ上で実名を公表している中国当局の取り組みについて「効果が上がっていない」などと否定的な声が出ている。その理由について、実名などが公表されること以外は、罰金や出国禁止などのペナルティーがほとんどないことが指摘されている。ただ、ブラックリストの存在については「中国人旅行者のマナーアップにつながっている」と評価する声もあり、10月1日の「国慶節」にからむ大型連休を控え、取り組みの是非が話題になりそうだ。

リスト入り約2年半で29人

 中国当局が「遊客不文明行為記録管理暫行弁法(観光客による非文明的行為の記録を管理する暫定法)」という法律を施行し、「ブラックリスト」の制度を設けたのは2015年4月。観光地で文化財を破壊するなど悪質な行為が頻発し、問題になったのを受けてスタートした。

 一部の行為を見せしめにして公表し、他の旅行客への啓発になって全体のマナー向上につなげるというのが狙いだった。公表されるのは氏名や問題行動の概要などで、期間は悪質度などに応じて3~10年とされている。

 これまでに

飛行機内でトラブルになり客室乗務員にカップ麺の中身をかけた

出発前に飛行機の非常出口を開けた

鍾乳洞に三脚を立てて傷をつけた

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