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【正木利和のスポカル】名画ガイド本のすすめ

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【正木利和のスポカル】
名画ガイド本のすすめ

原田マハさんの著書「いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画」 原田マハさんの著書「いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画」

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 そうした名画のガイド本で近ごろ読んだのが作家、原田マハさんの書いた「いちまいの絵」だ。

 サブタイトルには「生きているうちに見るべき名画」とある。よくよく考えてみたら、「死んだら絵画なんて見られないじゃないか」と思うのだが、まあまあ原田さんがそこまでいうのだから読んでみようか、と書店で手に取った。

 彼女にはデトロイト美術館展の取材で昨年、幾度かインタビューしているし、直木賞候補にもなった「暗幕のゲルニカ」など、アートを題材にした小説も何冊か読み、その親近感も手伝っていた。

 もちろん、作家デビューの前に美術館勤めをしていて、日本にあるものばかりでなく海外の名画もたくさん見ているという信頼もあるし、なにより彼女の作品を読んでいると、その場で絵画を見ているような感覚を覚えることがある。

 そうした期待をこめながらページをめくっていった。

 彼女は「見るべき絵」を26枚、選んでいた。そのなかにはもちろん、自分が見た絵も、見たことのない絵もあった。

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 そのなかに、どうしても見たいと思った絵が2枚ある。1枚はおなじみムンクの「叫び」。そしてもう1枚はフリーダ・カーロの「テワナ衣装の自画像、あるいは私の考えの中のディエゴ、あるいはディエゴへの思い」。

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